ピロー包装のヒートシール検査
これまで難しかったセンターシールの全数自動検査を実現
概要
ターゲット
菓子・パン・乾麺・加工食品メーカー背景
食品製造における包装充填工程では、食品安全性の確保の観点から厳格な品質管理体制の構築が不可欠とされています。しかしながら、包装・パッケージのシール品質検査においては、作業者による目視確認や抜き取りによる破壊検査に依存せざるを得ない現状が続いています。主な要因として、シール部内部の潜在的不具合を非破壊かつ全数で可視化する技術的手法が確立されていないことが挙げられます。課題は全数検査方法が確立されていないこと
ピロー包装の充填シール工程において、設備のチョコ停や品種切り替え時のシール抜け、シール位置ずれなどの突発的な不具合が重要な課題となっています。特に、菓子・パン等の破片がシール部へ噛み込むことでシール品質が低下し、外気侵入によるカビ・微生物汚染のリスクが生じるなど、品質管理責任者は不良流出という重大な品質リスクに直面しています。さらに、作業者の官能検査に依存した現行の検査体制では、検査基準の個人差により不良品の見逃しが発生する可能性があります。
課題
作業員に依存した品質管理体制では、重大な品質不良の市場流出が懸念されるポイント
- 多品種&大量生産環境下で、全数検査は現実的に不可能
- 人手不足と人件費の高騰で十分な検査員数を確保できない
- 健康被害や製品回収、企業の信用失墜などのリスクがある
超音波センサー搭載のピロー包装機で解決
高精度な超音波センサーをピロー包装機に組み込むことで、センターシール部の全数自動検査システムを実現。これにより、シール内部の状態をリアルタイムで可視化し、データを検査履歴として全数保存することで、製品品質の完全なトレーサビリティを確保します。従来の目視やカメラでは検出が困難であったシール内部の噛み込みに加え、シール抜けやシワ、シール位置ずれも精度良く検出できます。さらに、検査原理上、温湿度変化や包材の種類、印刷・印字の影響を受けづらく、誤検知率を最小限に抑えられます。
解決
高精度な超音波センサーで「噛み込み・シワ・シール不良」検査を全数自動化ポイント
- ヤマハの高度な音響信号処理技術で不良品を見逃さない
- 全数モニタリングで生産設備を常に最適化し、予兆管理へ
- 検査履歴を画像データで全数保存し、納品先の信頼を獲得
システム例
測定事例が入ります