電池・電線の溶着面積検査
目視や引っ張り試験では難しかった不良を検出
概要
ターゲット
電池・電線メーカー背景
昨今の信頼性・安全性への意識の高まりから、電池・電線の製造現場では厳格な品質管理が求められています。しかし、全数検査が可能な手法がないまま量産を行っているのが現状です。課題は全数検査ができないこと
これまで溶着による接合部の検査は、作業員による目視や抜き取りの引っ張り試験で行っていました。それはあくまで部分的な検査であり、全数検査が可能な手法は確立されていませんでした。現状では、外からは見えない剥離や圧着不良による見逃しにより重大な品質問題に発展する可能性があります。
課題
現在は目視検査や引っ張り試験を行っているがこのままでは見逃しによる不良流出の恐れがあるポイント
- 抜き取り検査では見逃しが発生
- 外観からは不良と判断しづらい
- 作業員不足や人件費の高騰
超音波スキャナーで解決
従来の検査方法から超音波検査方式に切り替えるメリットはその圧倒的な検出能力にあります。超音波センサーが外から見えない圧着部分の剥離を直接検知するため人為的ミスが発生しません。製造ラインに検査ステーションを追加するだけで全数検査が可能となり品質保証の観点でも安心して納品できます。
解決
超音波スキャナーをラインに組み込んだところ、これまで難しかった溶着後の全数検査が可能にポイント
- 超音波の透過で剥離を直接検知
- 全数検査による品質保証
- 不良流出リスクの低減